【ネタバレありレビュー】ドラゴンクエストI＆II HD-2Dリメイク（PS5／Switch）｜ロト伝説が繋がる感動の再生！

この記事はこんなに人におすすめ

・腰を据えてプレーできるゲームを探している
・昔ながらのRPGが好き
・ファミコン時代にドラクエをやっていた
・ドラクエ1&2のネタバレレビューが気になる

こんにちは、しょん🦝です。

ゲーム好きの筆者としてはこの秋はキラータイトルが多くて困っています。。笑
そんな中でも優先的にクリアしたかったドラクエ1&2のリメイクについてレビューしたいと思います。

総プレイ時間は約50時間にてフィニッシュしました！

本記事では「ネタバレあり」レビューなので、見たくない方、初見でプレイしたい方は今すぐブラウザバックしてください。

また、ネタバレなしのレビュー記事も書いていますので、ネタバレは嫌だけど気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

HD-2D化で蘇った『ドラゴンクエストI＆II』は、単なる懐古ではなく“物語の再発見”を体験させてくれるリメイクです。

1986年と1987年に発売された原作を丁寧に再構築し、勇者ロトの伝説の始まりと継承をドラクエ3リメイクと合わせて、ひとつの流れで感じられる構成になっていました。

この記事では、物語の核心やラストの感動的な展開も含めて、本作の魅力を5つのポイントから紹介します。
原作を知っている人も、今回初めて触れる人も、この記事を読めばその“再生の意味”がきっと見えてくるはずです。

ドラゴンクエストI＆II - PS5

1.『ドラクエ1&2リメイク』の基本情報をチェック！

『ドラゴンクエストI＆II』の基本情報

タイトル：ドラゴンクエストI＆II HD-2D リメイク
発売日　：2025年10月30日
対応機種：PlayStation 5／Nintendo Switchなど
ジャンル：RPG（ロールプレイング）

開発：スクウェア・エニックス
価格：税込7,294円（Amazon参考）
特徴：シリーズ原点の2作品をHD-2D技術で美しく再構築。

遊びやすさも現代仕様に進化。

本作は、1986年と1987年に発売された初代『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』をまとめたリメイク作品。

単なる移植ではなく、最新の「HD-2D」技術でグラフィックと演出を刷新し、古き良き雰囲気と新しさを融合しています。

2.高評価の秘密を解明！ 5つの魅力

◆魅力①：HD-2Dが生み出す“伝説の再臨”

まるで絵本の中を歩くような美しいHD-2D表現。
『I』のラダトーム城の光の反射、『II』のムーンブルクの滅亡を照らす炎――
悲劇も希望も、すべてが「美しく描かれる」という演出力が圧巻です。

『II』冒頭、ムーンブルク王国が壊滅するシーンでは、
雪のように舞う灰と沈む鐘の音が、プレイヤーの心に静かに突き刺さります。
原作では想像に任せていた部分が、今作では“映像で語られる”のです。

◆魅力②：ロト伝説が一本の物語として繋がる

本作の最大の意義は、“物語が一本に繋がる体験”です。

『I』では、勇者が竜王を倒して平和を取り戻します。
その後、ローラ姫と共に旅立つエンディング。

『II』の時代では、その二人の子孫が王となり、国を築いたことが語られます。
つまり、『II』の主人公たちはロトの血を引く者。
プレイヤーが『I』で築いた伝説が、『II』で神話として語られ、再び新たな闇に挑みます。

そして『Ⅲ』は『I』の前の物語。史実としては『Ⅲ』→『I』→『II』の時系列です。

◆魅力③：新仲間キャラクター“サマルトリアの王女”が生む新たな絆の物語

本作『ドラゴンクエストI＆II HD-2Dリメイク』では、『II』に完全新仲間キャラクター「サマルトリアの王女」が追加されました。

原作では語られなかった「もうひとりのロトの血を引く者」として登場し、プレイヤーの冒険に深い感情の層を加えています。

彼女は、ムーンブルク滅亡の際に消息を絶ったサマルトリア王の妹。長らく行方不明とされていましたが、中盤のイベントで勇者たちと再会するという展開が描かれます。
戦闘では、彼女は補助を中心とした「戦術支援型キャラ」として活躍。盗賊と遊び人と武闘家の中間のような性能です。
物語面でも、彼女の存在は大きな意味を持ちます。彼女が加入することで、ロトの血脈の“もう一つの枝”が明らかとなり、エンディングで明かされる「ロトの名の真実」への伏線がより深まるのです。

◆魅力④：終盤の絶望と希望の対比が美しい

終盤、ロンダルキアへの道は相変わらず険しく、
原作を知る人なら「ここまで再現するのか」と驚くほどの難易度と演出。
しかし、最後の敵「シドー」戦の演出がまさに神がかっています。
暗闇に包まれた神殿で鳴り響く重厚なオーケストラ、
仲間が次々と倒れながらも立ち上がる姿――
そして、勝利後に訪れる静寂の中で流れる「ロトのテーマ」。
この瞬間、プレイヤーは“勇者ロトの物語が完結した”ことを深く実感します。
HD-2D化によって、あの伝説が初めて“映像として完結”したと言っても過言ではありません。

◆魅力⑤：クリア後に訪れる“繋がりの感動

『II』のエンディングで流れるラストカット。
そこに映し出されるのは、“後に語られる世界の原点”――つまり『III』へと繋がるヒント。
勇者の血脈、ロトの称号、そして神々と人間の関係。
このリメイクでは、オリジナルでは語られなかった「ロトの伝説の真の始まり」が示唆されます。
まさに『III（HD-2D）』との完璧な架け橋。
クリア後には、「もう一度ⅠやⅢをやり直したい」と思わせる構成と演出の妙がⅢ光ります。

3.向いている人・向いていない人

◆向いている人

• ドラクエシリーズを初めて遊ぶ人
• ドラクエシリーズで『I』『II』だけやったことがない人
• 王道RPGが好きな人
• 懐かしさと新しさを両立した作品を求める人
• シリーズの“原点”を今の技術で体験したい人

特におすすめなのが、初期のファミコンドラクエだけはやったことがない人。ドラクエ3や天空シリーズの4～6はリメイクも多数出ており、ライトなファンもやったことがある方も多いのではないでしょうか。

これまでリメイクの機会が少なかった1・2だからこそ、令和に適した進化や面白い要素がリメイクとして輝いています。

またストーリーボリュームについても、原作より大幅にボリュームアップしており、合わせて50時間は遊べます。追加された要素や物語は蛇足なものは殆どなく、ファミコン時代では容量の問題で表現しきれなかった部分を美しく補完しています。

昔のドラクエプレイイメージ画像

◆向いていない人

• 派手なアクションやリアル3Dバトルを求める人
• 短時間でクリアできるライトな作品を好む人
• ドラクエをすでに何度も遊んで新しい刺激を求める人
• 「完全新作」を期待している人（本作はリメイク＋再構築）

やはりベースはあくまで昔ながらのコマンド式戦闘。最近のRPGは戦闘にもアクション要素やリアルタイム要素が加わっていたりするが、あくまで正統リメイクなので、そこが合わないなら厳しい。

あとは気になる点として、難易度が他のドラクエと比べると高めに設定されている点。自由にオプションから難易度調整はできるので初心者にも安心だが、逆に割とドラクエに慣れているプレイヤーこそ、通常難易度のベースが高いため、普通に全滅することもあるので注意。筆者はその要素をポジティブに捉えていますw

4.まとめ：JRPGの原点を令和に完成版とした名作

本作は、ただの移植でも懐古作品でもありません。

「初代ドラクエの魅力を、2025年の水準で蘇らせた究極の再構築」そう呼ぶにふさわしい完成度です。

ドラクエというシリーズがどのように始まり、なぜ今も愛され続けているのか。その答えが、この「I＆II HD-2Dリメイク」には詰まっています。『ドラゴンクエストI＆II HD-2Dリメイク』は、単なるリメイクではなく、ドラクエ神話の再定義です。

過去作を超える演出と感動、そして繋がる物語の完成度。ディレクターの堀井氏が発表していたあっと驚く展開を是非見届けてほしい。
勇者ロトの物語を締めくくるにふさわしい一本として、シリーズ史上最も「感動的な再会」を味わえる作品に仕上がっています。

もし「ドラクエをまだ遊んだことがない」「久しぶりに王道RPGをやりたい」そう思っているなら、絶対に買いです。

ドラゴンクエストI＆II - PS5

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